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MOKスクール 200812
本年度は最後のMOKスクールに参加してきました。
講師は、安藤邦廣先生です。安藤先生といえば、板倉作りです。ですが、講義内容は木の文化と日本人の住まい~引き戸のススメ で講義でした。
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蔀(しとみ)と呼ばれる建具が寝殿造りには使われていたそうです。そういえば寺などで吊り上げて、金物に引っ掛けているあの建具がそのようです。
使い勝手の面より、鎌倉時代には蔀の内側に内障子が入ります。室町時代には書院造の成立によって、建具は全て引き戸となります。明かり障子と舞良戸になります。

変わっていった理由には、日本人のあいまいさがあると先生はおっしゃいました。蔀はONかOFFのどちらかしかない。吊り上げている際、懐の深い庇の役割も果たすので暗くなるとのこと。
障子、舞良戸は開いた状態でも良いし、中間で止めても良い。隙間や半開きが引き戸の特性を発揮できるとのこと。日本文化の特性を表しているとのことでした。
今後は引き戸について今後は注意しながら、建築物を見て回ろうと思います。

さて、本日は終了パーティーの日でもあります。本年は中工務店・隅田さんが13期生として卒業です。講義に休まず参加し、勉強されました。また、実践されました。大変良かったとのこと。来年も更なる向上を考え、参加されることと思います。
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by sakaguchi147 | 2008-12-07 21:02 | 住まいの勉強会
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